製品紹介

カネキのプラスチック粉について
メラミン化粧板の微粉末品や紙基材フェノール積層板の微粉末品になります。
化粧板メーカー様より、微粉末化して再利用できないかとご相談を受けて開発された製品になります。フェノール樹脂成形材料の充填剤として採用されています。一般的にフェノール樹脂は熱硬化性樹脂であり、一度成型して硬化すると再形成は不可能なため、リサイクルして再利用し難い材料と考えられてきましたが、弊社で微粉末化され再利用される事でマテリアルリサイクルを可能にしています。メラミン化粧板や紙基材フェノール積層板は従来産業廃棄物として埋め立て処分されていましたが、微粉末に加工することにより、アップサイクルしています。
活用事例
耐熱性、靭性、絶縁性の向上を目的としたフェノール樹脂成形材料のフィラーとして、電気部品や自動車部品等に利用されています。近年では日本国内だけではなく海外での需要も増えており、主にアジア地域のお客様に使用して頂いております。
製造工程について

受け入れ検査・粗粉砕工程:目視検査で異物を見逃しません。
メラミン化粧板やフェノール樹脂積層板を一枚一枚目視検査した後に粗粉砕工程へと移行していきます。粉砕された化粧板やフェノール樹脂積層板は微粉末化工程に運ばれ、粉体となります。
木粉の製造ラインと同様に原料投入後、充填工程まで自動化されています。製造ラインはIOTセンサにより管理されており、粉砕機の負荷や製造ラインの運転状況が見える化されています。全ての設備の運転状態をチェックしています。異常があれば自動的に停止・発報し、対応します。安定した品質を満たすために生産性をリアルタイムに監視しながら生産しています。

生産を常時監視できるように制御盤を更新しました。タッチパネル式を採用し、すべての設備の運転状態が把握できます。異常の履歴や動作記録も保持されており、異常が発生した際に原因追及がしやすいように設計しています。
さらなる用途開発を
フェノール樹脂積層板に関してはまだまだ埋め立て処分されているものが多くあります。フェノール樹脂成形材料のフィラーだけではなく、より多くの用途が開発できればより環境に優しい事業になると考えています。フェノール樹脂積層板の粉体を是非利用してみたいという方はぜひとも弊社にお問い合わせください。